1790年頃にフィレンツェで作成されたタロットデッキの復刻版です。
「Minchiate(ミンキアーテ)」と呼ばれる種類のデッキで、カードの枚数が97枚とかなり多いです。小アルカナについてはマルセイユ系タロットなどと同じ56枚(= 14枚 × 4スート)なのですが、大アルカナは「美徳」「四元素」「黄道十二宮」といった特殊なカードが加わって41枚もあります。
半人半獣が描かれているナイトの札からは、以前に紹介した「ローゼンワルド・シート」が連想されます。
また、オリジナル版が作成された時期や地域が近いためか、「Antichi Tarocchi Bolognesi」などと共通する雰囲気をまとっているようにも感じられます。
№ | 名称 |
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2~4 | 大公、西の皇帝、東の皇帝(女帝、皇帝、教皇に相当。女教皇に相当するカードはありません。) |
16~19 | 七元徳の内の4つの徳(希望、思慮、信仰、慈善) |
20~23 | 四元素(火、水、地、風) |
24~35 | 黄道十二宮(天秤座、乙女座、蠍座、牡羊座、山羊座、射手座、蟹座、魚座、水瓶座、獅子座、牡牛座、双子座) |