グリモー(Baptiste Paul Grimaud)が1930年に発売したこのタロットデッキが大きな成功を収めたことが、「マルセイユ版タロット」の名を世に広めました。
ポール・マルトー(Paul Marteau)がニコラ・コンヴェル(Nicolas Conver)の版をリメイクしたものだと言われていますが、ベースにしたのは「ブザンソン版」だったという説もあります。
伝統的なタロットの色使いを大きく変えてしまったと批判されることもありますが、今でもマルセイユ版タロットの代表的な存在であることは間違いありません。
ただ、個人的にも嫌いなデッキではないのですが、カード18(XVIII)「LA LUNE:月」だけはもう少しなんとかならなかったかと思ってしまいます。
追記:
使用する色数が減らされたのは、機械印刷が導入された当初の技術的な制約が原因であったようです。