スウェーデンで「Kille」や「Kambio」などの名で呼ばれるカードゲームのために作成されたデッキの復刻版です。オリジナル版は1890年頃に作成されたと考えられています。
前回紹介したイタリアの「Cuccù」と同系列のカードゲームのための専用デッキとなりますが、スウェーデンで作成されたこちらのデッキは、21種のカードが各2枚の計42枚という構成となっています。
また、カードにはローマ数字もアラビア数字も記載されていません。
№ | 名称 |
---|---|
– | Arlequin(アルルカン、即興喜劇に登場する道化役) |
– | Blaren(愚者?) |
– | (花瓶) |
– | (花輪) |
1~12 | |
– | Wärdshus(宿屋) |
– | Cavall(騎士) |
– | Husu(豚) |
– | Husar(歩兵) |
– | Cucu(カッコウ) |
イタリアでは「猫」が描かれていたカードが、「豚」に置き換わっています。うーん、なぜでしょう?
また、「Arlequin」のカードは最低位ではなく、最高位のカードとして扱われることもあるようです。というか、最高位のカードとして扱われることの方が多いようです。この場合は、「Blaren」が最低位のカードとなります。
このため、このゲームが「Arlequin」の名で呼ばれることもあるようです。「Kille」というゲーム名は「若い男性(もしくは少年)」を意味しますが、どうやらこれも「Arlequin」のことを指しているらしいです。