前回に続き、こちらも「Industrie und Glück」と呼ばれるゲーム用タロットの一つです。Obchodni Tiskárny というカードメーカーが、プラハで1961年~1968年に発行していました。
全体的に前回紹介した「Kaffeehaus Tarock」とよく似た絵柄ですが、カードによっては少し異なっています。カード2(II)では、絵柄はそっくりですが、「Industrie und Glück」という碑文が削られています。
カード21(XXI)には三日月が描かれていますが、これは旧ハプスブルク君主国諸地域の北部で発行された「Industrie und Glück」に多く見られる特徴であるようです。