Industrie und Glück

1815年にウィーンの Joh. N. Hofmann によって作成された「Industrie und Glück」と呼ばれるゲーム用タロットの復刻版です。大アルカナのカード2(II)に「Industrie und Glück」という碑文が描かれているため、そのような名で呼ばれています。発行元は Piatnik。

オーストリアやハンガリーなどの旧ハプスブルク君主国諸地域で使用されるゲーム用タロットは、大アルカナ22枚、小アルカナがコートカード16枚、数札16枚の計54枚というのが標準的な構成です。
小アルカナのスートはフランス式スートで、黒いスート(クラブ、スペード)の数札は[7、8、9、10]、赤いスート(ハート、ダイヤ)の数札は[4、3、2、1]という組み合わせになっています。赤いスートの数札では、数字が小さいほど強いというルールとなっています。


Hofmann


Hofmann


Hofmann


Hofmann


Hofmann


Hofmann

双頭スタイルなのですが、愚者以外の大アルカナの札では上下で描かれている内容が異なっています。もしかしたら、パラレルワールドなのでしょうか。(笑)
それにしても、面白い絵ですよね。神話とかをベースとしているのでしょうか。

追記
このデッキのオリジナル版は「Industrie und Glück」と呼ばれるタロットとしては最初期のもので、その後に普及したデッキとは絵柄がかなり異なっています。

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