Peter Flötner

Peter Flötner によって、1540年にニュルンベルクで作成されたプレイングカードの復刻版です。嬉しいことに、The Historic Games Shop で手頃な価格で提供されています。カードのサイズは概ね 5.7cm× 9cmと小振りです。

後にドイツ式スートと呼ばれることになる、ドングリ、ハート、木の葉、鈴をシンボルとする4つのスートで構成され、それぞれ2~10の数札(10は旗)と3枚のコートカード(下官、上官、王)が揃っています。2の数札は daus (deuce) と呼ばれ、それまでのエースと2の数札が統合されたような存在であるようです。


Flötner


Flötner


Flötner


Flötner

少し下品なシーンも含まれるユーモラスな絵の中には、風刺や皮肉といった要素も隠されているように思われます。

追記:
ドイツのプレイングカードでは、このデッキのように数札に絵が描かれることが珍しくありません。タロットでは1491年頃に作成された「ソラ・ブスカのタロット」が最初であると考えられていますが、それ以前にもそうしたデッキが存在します。

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