Tarocchi Piemontesi MIDY

こちらは MIDY という製薬会社のノベルティとして1963年に配布されたタロットで、なんと18.5㎝×36㎝という大きさです!

ベースとなっているのは、1800年代初期にミラノで発行された単頭スタイルのピエモンテ系タロットで、Tarocchino Milanese と呼ばれることもあるようです。

 

 

 

 

先に紹介したピエモンテ系タロットがマルセイユ版タロット「タイプ II 」に準じていたのに対して、「タイプ I」の特徴を有しています。でも。愚者に絡んでいるのは犬ですね。

追記:
ベースになったのは Teodoro Dotti によって発行されたデッキのようです。

追記2:
ミラノはロンバルディア州の州都です。(ピエモンテ州の州都はトリノ)
ここではピエモンテ系タロットという分類に含めていますが、ロンバルディのタロットとして分類されることもあります。
また、ミラノ版タロットと言った場合には、古典的なタロットである「ヴィスコンティ版」を意味することが多いみたいです。

追記3:
ミラノで「Tarocchini(tarocchino の複数形)」というゲームをするのに使用されたため、「Tarocchino Milanese」と呼ばれたみたいです。
「Tarocchini」はボローニャ地域で人気のトリックテイキングゲームで、ボローニャ系タロットのカードが62枚に減少していることとも関係ありそうです。

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