ピエモンテ版と呼ばれるタロットデッキの一つです。
ピエモンテ版タロットは、後に双頭スタイルが主流となりますが、初期の頃は単頭スタイルでした。
タロットは元々北イタリアからフランスに普及したと考えられているわけですが、フランスから逆輸入された「ドダル版」をベースにピエモンテ版が誕生したという説もあるようです。どうなのでしょうか?どちらが頭でどちらが尾かという、ウロボロスみたいな話ですね。
個人的には、広い意味ではマルセイユ系タロットに属していると言えるとは思うのですが、別個の系として捉えています。確かに共通点は多いですが、無視できない差異もあるように思われるので。(おそらくは、ボローニャ系タロットとのハイブリッド的な存在なのでしょう。)